ずっと気になっていたのに何となく読まずにいた本。ドーハの空港で耐えがたき6時間待ちとなり、手持ちの本を全て読み終え、それでついに買ってみた。
なんとなく表紙の女性の辛そうな表情から中が推測できるような気がした。そうしたら案の定、その通り。あまりにもあからさまな王室の内情暴露に気分が悪くなるようなかんじがしたが、 そうでもしないと憤懣が収まらなかったのだろうと思う。産油国の男たちの考えにも非常に腹が立った。よく、マスコミで書かれていることは本当だったのだ。女性は人権なんて何もないのだ。でも、当然ながら全ての男たちが腐りきっているわけではない。それがわかったのもこれを読んで良かった。そんなふうに頭にくることが多かったのに、あとの2冊もぜひ読んでみたいと思う。 Buttertea at Sunrise ティンプーの本屋で買ってみた。ほぼ10年前の実話なのに、とても昔の話のように思える。本当にわずかの間にブータンは何という変わり方をしたのだろうと思う。でも、実際にブータンに身を置いて読んでいて思ったのは、ブータンは形の上ではいろいろ変わったけれど、中身はそんなに変わっていないのではないかということ。インターネットやテレビ、電気、カラオケ、映画そんなものが次々に地方にも浸透しつつあるが、人々は都市でも地方でも信じられないほど親切だ。こんなに親切な人たちがまだこの地球上に皆で生活している国があるなんて、本当に本当に信じられなかった。ツアー中に耐え難い辛いことがあったとき、お坊さん、ガイドさん、ホテルのスタッフ、バスドライバー、旅行会社の社員たち、レストランのスタッフ、誰もが心からの暖かい気持ちを言葉や行動で示してくださって、どんなに救われたことか。そんな辛いときに読んだ本だからきっとこの本は忘れない。 『功名が辻』 実に面白かった。眠れないくらい。もっともっと司馬さんの本を読まなければ。
by gajumalo
| 2008-01-14 21:09
| 洋書
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